ファッションの魅力に初めて触れたのは、12歳の時でした。自分の着る服が、その日の自分の表情や気分を変える。その魔法のような体験に魅了され、私は服飾専門学校へ進み、服飾の「仕組み」と「技術」を徹底的に叩き込みました。
しかし、私が本当に「服作りの現場」の厳しさを知ったのは、独立してタイ・バンコクへ渡り、現地法人を設立してからのことです。
バンコクで直面した「理想」と「現実」の壁
バンコクは、世界中のアパレル生産を支える非常にエネルギッシュな街です。現地の工場で、数々のメーカー案件や、繊細な管理が求められるIPライセンス商品(キャラクターグッズ等)の企画・開発に長年携わってきました。
プロの現場は、シビアです。 「デザインは最高なのに、コストが合わないから形にできない」 「小ロットではプリント技術のクオリティが担保できない」
多くの情熱あるクリエイターやデザイナーたちが、物理的な壁を前にして理想を諦めていく姿を、私は何度も目の当たりにしました。服作りには、常に「ロット」と「コスト」という冷徹な現実がつきまといます。
プロのクオリティを、誰もが手にできる未来へ
「プロの現場で培ったデザイン構成力やプリント技術を、もっと手軽に、誰もが使える形にできないか?」
この問いが、Snatch®誕生の原点です。私は、かつてバンコクの現場で感じた「理想を形にできない悔しさ」を、DIYの力で解決したいと強く思いました。
Snatch®は、ただプリント資材を右から左へ流すだけのブランドではありません。私自身が現場で積み上げてきた「アパレル基準」を詰め込んだ、プロのための、そしてクリエイターのためのブランドです。
「品質への執着」は、私たちの誇り
現在、DIY界隈では「手軽さ」ばかりが強調される傾向があります。しかし、私は断言します。**「手軽なだけのDIYは、もう古い」**と。
アパレル製品として長く愛されるためには、洗濯耐性、発色の再現性、生地との接着強度――これらすべてがプロの基準を満たしていなければなりません。私がSnatch®の製品に品質を求めて妥協しないのは、これが単なる趣味ではなく、あなたの「創造性を形にするための、プロの道具」だからです。
Snatch®を選んでくれるクリエイターの皆さんに、業務用プレス機やプロ仕様の工場と同じクオリティを提供すること。それが、私の服飾人としての誇りであり、Snatch®が背負う責任です。
あなたの描くデザインが、プロの技術とSnatch®の資材で、最高の一着になる。 そんな瞬間を、これからも一緒に作っていければと思っています。